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new vegas ~Traveling Outsider~ #4 保安官
2010年 11月 24日 (水) 01:06 | 編集
…自責の念にかられている暇はないっ

9mmの拳銃とダイナマイトか、パウダー(粉砕)と言うだけはある、物騒だな。
引火の恐れもある、胴体を撃つのはひかえよう…とダイナマイトをベルトに挟んだ。
すぐさまギャングどもの衣服から武器を抜き取ると周囲をうかがった。
奥に一つだけ明かりのついた扉がある…

銃声は聞こえているはず…
「おい、なんだ銃声がしたぞ?また喧嘩か?」

男が扉から顔を出した瞬間。

パンパンパンパンッ!
9mmをお見舞いする、間に合った。つくづく警戒心の甘い連中で助かった。
俺がここまでうまくいくのもたまたま運がいいだけだ。
運ぶ荷物を取られた時の幸運の女神も今日はちゃんと俺の為に働いてくれているらしい。

「ひぃぃぃぃぃ、き、きみは誰だ!」

縄に縛られた長髪の男がおびえた顔でこちらを見る。

「保安官か?助けに来た。」

縄を解いてやると、男は怯えたまま続けた。

「あ、あぁ助けに来てくれたのか。別に助けなど要らなかったのに。
捕まっていた訳ではない、やつらを観察して反撃の機会をうかがっていたのだ。
し、しかし、貴重な体験ができて良かったな。き、君の活躍も日誌につづっておくよ。」

…なんだこいつ。これで保安官か。

「そ、それと私は保安官補佐だ。保安官の兄は殺されてしまったよ。」

おぃおぃ、俺のプランが丸潰れじゃないか。残りのギャングはどうするんだ…

「そうか保安官補佐。ではコレで活躍を見せてくれ。
それとここのモハビエクスプレスの人間は殺されていないか?
そいつに聞きたいことがあるんだ。」

9ミリ拳銃を差し出すと、保安官補佐『様』は震えたまま手にして…

「よろしい、では先導を頼む。」

と仰られる。はいはいはいはい…

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保安官補佐『様』をおとり…が敵を引き付け、ダイナマイトを投げつけたところ、
一階の死体やその爆発に驚いて残りの連中は逃げ出してしまった。
ホテルがちょっと傷んでしまったが、町の治安と引き換えだ安いものだろう。

ホテル向かいのカジノに待ち人の殆どは隠れて立てこもっていたらしく、
運び屋の口利きの係も無事に会うことができた。

「この有様でダメかと思ったが…荷物のことでちょっと聞きたいんだが」

ナッシュと名乗る口利き係は俺の荷物のことを良く覚えていた。
それほど珍しい運び方で、しかも報酬がべらぼうに良かったからだ。
確かに、報酬は良かった。『くそっ』目先の欲に簡単に釣られた自分が情けない。

・依頼主の背広の男は『ベニー』、『グレート・カーン』というギャングを連れていた。
・数人の運び屋に分けて荷物はバラバラに運ばれた。代金は通常の数倍出ている。
・俺の分の荷物のみキャンセルが出ている。

男の名は判った。しかし、その足取りは分からないそうだ。

「派手な背広の男だろ?わ、私の日誌にその者どもの行き先らしき会話を残してあるぞ」

意外なところから手掛かりが見つかった。でかした、保安官補佐っ
今までのことを水に流して抱きついてやろうかと思ったが、まだ続きがあった。

「は、話してやるから、新しい保安官を見つけてくれたまえ。
私?私は補佐だ、保安官がいなければいけない職務なのだ。」

このクソ野郎。
鉛玉を頭にくれて日誌を奪い取ろうと思ったが、ナッシュから思わぬ提案がでた。

「カジノの保守ロボットにさせてはどうかな?少々直せばいけるぞ。」

手元に修理用の部品は一部あり、残りに必要なものは俺が持っているもので足りそうだ。
あのギャングどももこのロボットのおかげで手を出さなかった訳だし、強さは折り紙つき。
プログラミングの類は苦手だがリペア技術はそれなりにある。なんとかなるだろう…

「ガガ…アン全管理プリグラム実コウ。ヒーハー!プラム市内異常ナシ!」
「おぉ、凄い。これで補佐の私も『権限』で仕事がキチンとできるな!」
「人員コストサク除の項モク…補佐、アナタヲ保安官の権ゲンでクビにしマス」
「え…」

20101111_01.jpg

はははっ、いいきみだ。しかし良くできたプリテクトロンロボットだ。
と、横のナッシュに目配せをすると俺にウィンクした、おっさんうまくやったな。
さてとでは『元』保安官補佐に日誌を見せてもらうとしよう。

「どれ、町を救ってくれたお前さんに一ついいものをやろう、後で店に来てくれ」

日誌を見終え再び日が沈み始めたころ、ナッシュの店を訪れた。
店の中に行くと中世の騎士の兜のような直径40cmほどの球体ロボットがあった。

「どこぞのキャラバンで買ったジャンクロボットだ。
運び屋の仕事で使おうと思って買ったのだが、どうにも動かん。
さほど壊れてはなさそうだが…そこの銃創部分の部品を交換すれば
動くと思うんだがなぁ。どうだ?あんたの旅に役立つと思うが。」

それは願ったりだ。
しかし、俺に直せるのだろうか?あまり見たことのないタイプなうえに、
外見のリペアはできるがプログラム関係ならお手上げだ。
銃創部分の配線を引きなおし、核バッテリーを交換。
廃棄物から使えそうなものを見つけては交換し電源を入れてみるが、一向に動かない。
困ったな、やはりだめか…

俺はそのままカウンターで寝こけてしまった…

「bbbbb、pib!」

あちっ
火であぶられる夢を見た俺は熱さに飛び起きたが、それが夢ではないことに気がつかされる。
昨日あれほど動かなかったロボットがバーナーから元気に火を出し、俺の周囲を飛んでいたのだ。

「おぉ、直ったじゃないか」

ナッシュもその音で起きてきたようだ。

「No.0019863 ED-E …エディか、よろしくなエディ」
「pipi!」

電子音を鳴らし、俺に返事をした。

元保安官補佐の日誌によれば『ベニー』達はここからノプトンを通り、ノバックへ向かったそうだ。
ノプトンはここからさらに南西へ、ノバックはここらら山を越えた西側にある。
山を越えれば追いつくかもしれない。
ナッシュの店で身支度を整えた俺たちは町を後にしたのであった。
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