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new vegas ~Traveling Outsider~ #3 強襲
2010年 11月 24日 (水) 01:00 | 編集
グッドスプリングスを南に進むとプリムと言う町があると聞いた。
そこにはモハビ・ウエストランドを行き来する俺たち運び屋に仕事を紹介する
口利き先『モハビエクスプレス』の支店があるというのだ。

この付近で依頼のあった仕事ならば、俺が運んだ荷物の情報がそこにあるはず。
その情報を聞き出せれば、俺を『殺した』男についても何か判るだろう。

しかし、向かうプリムの町並みが見え始めたころ、町の入り口と思わしき橋に
土嚢で出来たバリケードまで見えてきやがった…やれやれ、また何かありそうだ…


「止まれ!動くな!」

バリケードの影に立つ黄土色の軽量アーマーの兵隊が俺に銃を突きつけ叫んだ。

「待ってくれ、怪しいもんじゃない!ただの運び屋だ!」

俺は両手を挙げ、敵意の無いことを示す。
本当ならこの辺でこんな事をすれば途端に撃たれるのがオチだが…
話を出来る相手と知っているからこそできる『人間同士のあいさつ』さ。

彼らは新カルフィルニア共和国(New California Rangers:通称 NCR)、
このモハビ・ウェストランドに『秩序と安定をもたらすもの』として戦っている連中だ。
地下シェルター(vault)の生き残りと遺物探求者達によって組織され、
『他の組織に比べれば』比較的高い人間性と平等主義をもっている。
おかげでこんな人間らしいやり取りも可能だ。
とは言え軍隊もどきで組織的力をバックに活動をしていることには変わりはないし、
物資不足や召集兵もまじったことによる巨大化で組織の一部崩壊もみられるらしいが…

「運び屋?エクスプレスの支店に用か?」
「まぁ、そんなとこだ」
「そうか、まぁ、それは無理だな。引き返せ、悪いことは言わん」

銃をおろすと手を振って、犬でも追い返すように俺を促す。
そうだろう、そうだろう、誰でも面倒ごとは嫌だよな。
でも野良犬が餌をたかりに来ている訳じゃないんだよ。

「まぁ、そう言うなよ」

俺は下げた手でバックからタバコを差し出した。
これも人間らしいマナー。ふふっ。

『仲良くなった』兵士から聞くと、今プリムはパウダーギャングと名乗る連中に占拠され、
住人も治安を維持している保安官の生死も不明だと言う。
そいつらは鉄道整備の為にNCRが連れてきた囚人どもだったんだが、矯正施設(という牢獄)で
暴動を起こし、路線工事用のダイナマイト片手に一帯で横暴を始めたそうだ。
グッドスプリングに来たキャラバンを襲った連中もきっとそいつらだろう。

「なんだNCR自身の落ち度じゃないか!」
「そういうな、我々も判っている。しかし、上層部は物資も人も遣してくれんのだ。」

上層部はフーバーダムという命綱の電力施設の防衛に躍起で、『こんなこと』には警備レベルの
人員しかよこしてはくれないらしい…なんとも泣ける話だ。俺には本当に厄介ごとがついて回る。

「もう、何名かでいい。腕の立つやつがいれば一方的に制圧できるんだ。」

兵士は悔しそうな顔をした。
さてどうしたものか…。

「…俺にアイディアがある。ちょっとだけ力を貸してくれればいい。」
「なんだと?」

夕闇が訪れる空にどこからかコヨーテの泣き声が響いた。

----------------------------------

松明の明かりを消してくれ、それとラジオの音を大きめにかけてくれ。

~ やぁ、Mrベガスだ。ベガスのみんな愛しているよ。さぁ、今日の一曲目… ~

暗く静かな、町に陽気なラジオの音が届く。
俺はその暗がりのなかを用心しながら進んでいた。

簡単なプランだ。
夜目の利くようになるキャッツアイを飲んで、保安官とその助手を救出。
俺の足音はラジオで気がつきづらい。所詮囚人だ、組織のされかたも甘い。
後の荒事は保安官達に任せればいい。こっちには切り札もあるし…

夜の運び仕事に使っていた夜目の薬を使えば進入は造作もない。
鼻の利く盗賊どもに比べれば囚人どもなんてチョロイ、チョロイ。

NCRから聞いた情報通り、連中の大半はホテルに居る様子だ。
外の数人は暗がりからバットでぐっすり寝てもらったが…問題はここだ。
扉を開けて入っる瞬間。

どこか壁が吹き飛んで進入できればと思ったが、そうはうまくない。
扉からだと入った瞬間だけはこちらを認識される。早くも切り札の出番となる。

扉脇のゴミ箱に身を伏せて深呼吸…心臓が飛び出しそうなほど高まってる…
ここだけうまくやればいい。

ショットガンに弾をこめ…ノブに手をかける。

ギィ…



ガバッ!

最小限の音、最大の速さで扉は開いたっ!
目の前に青い囚人服の男が3人っ!

「あっ?誰っ…」

一人の囚人が何かを言いかけた瞬間、俺はpip-boyのスイッチを押した。
V.A.T.S.が作動、辺りがゆっくりに動きを緩める…
一時的に脳に電気的刺激を加え、血流量を増やし、自分の行動が行えるシステム。

『Vault-Tec Assisted Targeting System』

ミッチェルのくれたこの個人端末CPUは過度に便利だった。
ボルト社というのは地下のシェルターに残った人間どもに何をさせるつもりだったのやら。

その一瞬に俺は一人目に銃口を向け引き金を引く。

ドゥゥゥゥンンンッッ!

銃声もまたゆっくりだ、そしてもう一人…南無…
赤い大きな花でも咲くように血しぶきが広がっていくのが見える。
残酷な描写もまたゆっくりと流れていく。

ドゥゥゥゥンンンッッ!

レバーを倒し、ガンのシェルを弾き出すと新しい弾を装填して、
また銃を構えるころV.A.T.S.が切れ始めた、目頭と頭が熱くなり、息苦しさが口に出る。
体に負担をかけた反動がやってくる。
一時的とはいえ血流量を操作して、脳の活動に負荷もかけている、当然の反作用。
ミッチェルは脳に異常は起こさないと言ったが…あまり長時間の乱用はしたくないな。

グゥッ…

反動で動悸が乱れるので長時間の使用や使用中の移動は出来ない。
それでもこの機能の優位性は揺るがない。
おかげで軍隊経験もない俺が一瞬にして二人を墓場送りに出来るのだから。

そして一瞬にして二人の頭を吹き飛ばされ、動揺しているもう一人。

「あ、あ、あ、な、なんだってめぇはっ!!!」

ズゥドォオン!

一瞬で気がつけば二人死んでいた。相手にしてみればまるで手品か魔術だろう。
そして俺は誰でもないよ、君の知らない人間さ。

すっかり引き金を引くことには慣れていた。
目的の男を見つけるまでに何度引けばいいんだろう…
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